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コニー&カーラ conie&carla


「マイ・ビッグ・ファット・ウエディング」のニア・ヴァルダロスが脚本、主演、総指揮監督。
共演はワタクシの大好きなトニ・コレット。
「ホテル・スプレンディッド」の彼女が一番好きなんですが、世間的にはアカデミーノミネートをされてる「シックス・センス」が一番有名な女優さんです。
「めぐりあう時間たち」でも端役ながら圧倒的な存在感を示しております。
総体的に「クール」なイメージの俳優ですが、その彼女がなんとドラッグ・クイーンコスプレに挑戦です。


「コニー&カーラ」 プレミアムのトニ・コレット(2004/7/26sydny)

冴えないステージガールのコニー&カーラの二人組。
物心ついたときからふたりで独自のステージをつくり、さっぱり受けないステージングにまわりも少々呆れ気味。
ある日偶然にも殺人事件を目撃したことから逃亡の日々が始まります。
これまたひょんなことからゲイクラブのステージで大スターになってしまうふたり。

とにかく物語のテンポが歯切れ良くて話しがどんどん進みます。
いつしか自分もいっしょに歌を歌い、背筋をのばし、笑顔になってしまう。
どこまでも元気で前向きで一生懸命、他人への思いやりとやさしさ、そして歌うこと、踊ること、
自分を諦めないこと。

こういった一番大切で、でも一番忘れてしまいがちな事柄を彼女たちはことある毎に思い返します。

「自分の身体はひとつしかないのよ! だから大事にして!くだらないダイエットなんてやめて自分を大切にするの!」
ステージから絶叫するこのシーンは前後の心情を合わせると大変心に響く痛快な場面。
おもわず拍手喝采です。

「人生は一度しかないのよ!楽しまなくちゃ!」
こんな自己中心的なことを叫んだかと思えば
惚れた男性と偶然を装って出会うように画策する可愛らしさもあったり。

一見子供のまま大きくなってしまったかのような無邪気なコニー&カーラだけど、大人の女性としてのやさしさと成長もきちんと持っているところが素晴らしい。

脳天気なふたりをただの脳天気だけに終わらせず、ふたりの大人の女性として描くことも忘れていない脚本の素晴らしさ、そこに加えて驚嘆すべき俳優達の演技力。

だれひとりだらけた演技をする人がいなくて、役者ひとりひとりにしっかり演技をさせて中途半端に使っていない人物描写。

こんなにはじけた演技もばっちりなんだ、と感心させられちゃったトニ・コレット。
意外にドラッグ・クイーンコスプレが似合ってるところも好感度大。

久しぶりにみたデビッド・デュカブニーもチャーミングだった。

元気になれるドラッグ・クイーン映画。
「プリシラ」や「トーチソングトリロジー」の好きな方には絶対にお薦め。
逆に、本作品が気に入ったなら、この2本も絶対にお薦め。

元気になりたーい!
楽しくなりたーい!
そう思っている方、ぜひ明るく元気でやさしさいっぱいの「コニー&カーラ」をご覧下さい。

http://www.uipjapan.com/connie-carla/ (公式サイト)



Posted: 月 - 6月 27, 2005 at 09:34 午前        


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