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Total entries in this category: Published On: 7 18, 2005 09:52 午後 |
グッバイレーニン2003年の作品。「グッバイレーニン」
。よかった!の一言。
チープなことばであるけれど、そういわずしてなんと言う。そんな感じ。 母親を思う息子と、もうすこし距離の取り方を計る娘。ベルリン壁崩壊。家族の絆、時代の流れ。 息子の郷愁と、両親である夫婦の愛情。 母親思い(家族思い)の息子の目を通して推し進められる父親不在の母子家庭。 共産国家の崩壊とアイデンティティの組み替え。 時代についてゆく柔軟性豊かな人々の向かい側に存在する「取り残された人々と価値観」。 そういったものが実に丁寧に繊細に描かれています。 監督自身の性格なのか、その几帳面さがすべて「吉」と出た秀一作。 テンポの良さは映画でも書籍でも、優れた作品の共通項でありますが、この映画も多分にもれずテンポがよい。重たくなりがちな素材を集めたとは思えない軽快な展開。
それでいて粗雑な印象がまったく無く、この監督「グッバイレーニン」が長編2作品目とのことですが、今後は要チェックです。 主人公アレックスの若さと素直さと可愛らしさ、健気さ。 大人になる直前のみずみずしさ切なさと優しさが、美しく描き出されています。 ベルリンの壁が崩壊するのをテレビでみていた人なら、ぜひこの映画で当時の若者代表「アレックス」の心の動きと成長を確認してほしいと思います。 どうぞ機会があったらぜひご覧ください、と強く勧める映画です。 Posted: 金 - 4月 15, 2005 at 09:34 午前 |