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少女首狩事件


ずいぶんたくさんの映画を見ているにもかかわらず、ここへのレビューが滞っておりました。
と、いうわけで久々のレビューに選んだ作品は「ジャック・ペラン」主演「少女首狩事件 」であります。
あいかわらず「???」な邦題センスにやる気をくじかれるんですけど。

ジャック・ペランといえば「ニューシネマパラダイス 」で映画監督になったサルバトーレを演じたのが有名な出演作品だと思われます。

邦題のセンス無さにがっかりするのはヨーロッパ映画の場合珍しいことではないので、
その部分から目をそらす習慣はとうの昔についている。

内容は、連続猟奇殺人を中心にそこに関わる人間たちの環境やら心情やらが描かれています。
タイトルにひかれて見たヒトは間違いなく拍子抜けだし、場合によっては「なんだこれ」と腹を立てるかもしれない。

でもアタクシはジャック・ペランが見たかっただけなので、拍子抜けもしないし、特別腹も立てません。
淡々と描かれる登場人物たちの状況と、平行して解明されてゆく猟奇殺人事件の謎解き。
おもしろいのか、と聞かれたら答えに詰まる作品ではありますが、フランスの中産階級の中年夫婦達の
生態については興味深い描かれ方がしてるのではないでしょうか?

離婚があったり、心臓発作があったり、子供達との不和があったり、
首を狩られていく子供達の親はみな、親としての苦悩と複雑な人生を背負って生きています。
事件を調査する検察側の人間達もみなしかり。

親、という立ち場にいる人間なら、リモコンの早送りボタンを押すことなく惰性で見入ってしまうのでは。
少なくともアタクシはそうでした。
で、驚きのラストシーン。

ああ、ジャック。
その情けない上目遣いの目線がステキ♪
なんて見てるとあっけない幕切れ。そこで少し拍子抜け、でした。

Posted: 日 - 4月 10, 2005 at 12:02 午後        


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