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秋の精進料理


さきほど食い倒れ友達よりメールが届き、
「秋の野菜」をいただきましょう!  と、きた。
彼女は春夏秋冬、「春の野菜」「夏の野菜」「秋の野菜」「冬の野菜」
と、いっては、毎回同じ店に私を誘う。
神宮前4丁目の「月心居」。

ここは大変旨い精進料理のお店。

それなりに値も張るけれど、ワンシーズンに一度くらいなら、と、いうことで、
季節ごとにかならず訪れるお店。

イタリアンに詳しい友人、ロシアンに詳しい友人、和食に詳しい友人、
ドイツ、フレンチ、スペイン、トルコ、中東。
タイ、インド、ヴェトナム、などのアジア料理に詳しい友人。
みな、それぞれに得意のカードを持っていて、月に一度は美味しい食事とお酒をいただく。
メンバーは10人くらいで、その時に都合のいいひとが参加。
大抵いつも4,5人程度。

学生時代の同級生(中学、高校)なので、リラックスしたお気に入りの集まり。

そうか、来月は「月心居」か。と、今からわくわく胸がふくらむ。
この店へ行くときはちょっと気取って「きもの」をきるのが決まり。
と、いっても、たいした着物じゃなくて、普段づかいのちょいちょい着。

11月だし、着物はざっくり織りの紬にしよう、節のついたあれがいい、
帯のがらは、帯揚げは、帯締めは、草履は、肌着は?
羽織はどれを合わせよう。
そんな事を考え悩むのも、当日までの楽しいひととき。

だから当日土砂降りだったりすると、それだけで着るモノの変更を余儀なくされて、
食べる前から気分が落ち込む。
食事をするのに、着物で落ち込むとは、我ながら業の深い人間だ、と
あきれてしまうが、そこも女の愛嬌だ、と、とうの昔に折り合いついた強欲だ。

そういうわけで、台風当たり年の今年の秋は、
着るモノよりも、当日の天気を祈りながら更けてゆくのでした。





Posted: 金 - 10月 22, 2004 at 12:32 午前        


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