カフェ・ミュージック
店先で注文したものをその場で精算し、路面に用意されたイスにすわって頂く、というのは日本で言うところの「茶店」であり「お茶処」と、なるわけですが、ここ南青山は外国かぶれのうわっつらメイクさせたら天下一!の土地柄ですから、このへんでそういうスタイルの店はたいてい「カフェ」という呼び名で通されております。
スターバックスやターリーズ、などのアメリカ外食産業のものは除外するとして、カフェ・デプレ、アニヴェルセル・カフェ、オーバカナルなどの、フレンチテイストのお店。ここはすべてのメニューがわりにしっかりした値段設定になっているのでコーヒーとちょっとした軽食(スナック)程度でも2,3千円はかるくいってしまいます。スタバのつもりでじゃかじゃかオーダーすると、小さいカフェテーブルに載らないばかりか、ただのお茶、とは思えない金額の請求をうけ、つい、「領収書ください」なんてつまんないことを口走ってしまう事になりかねません。みなさま、お互いに気をつけましょう。さて、そういったカフェの店の奥。つまり、屋根があって、カウンターの付近のテーブルに着席すると、必ずかかっているのが「クレモンティーヌ」。言わずと知れた「ボサノバ」の歌姫。(親日家としても有名)あまりにもクレモンティーヌ度が高いので、ちょっと調べてみました。なんと、彼女、ここ最近の「カフェブーム」(なんだ、やっぱりブームなんだ!ちぇ)で、にわかに「カフェ・ミュージック」の先駆者的扱いになって居るんだそうです。ま、ご当人は知らない話しだと思いますが。今年8月20日にブルーノート東京で行われたクレモンティーヌのライブを見に行きましたが、すばらしくエレガントでスマートでフレンドリーな心地の良いライブでありました。カフェ店内で静かにかかっているだけが彼女の音楽ではないです。そんな「カフェミュージック」なんて、あなた、わけのわからないカテゴライズやめて!「クレモンティーヌ」でいいじゃないの。と、私はひとりでぶつぶつ言っています。でもまあ、たしかに彼女の声はじゃまにならないし、カフェ向きだと思います。美味しいコーヒーが飲みたくなったり、お天気がいいとカフェでぼんやりするのはいいものです。アクセスは悪いけれど、赤坂アークヒルズのカラヤン広場にある「オーバカナル」。ここは私のお気に入りのカフェ。アクセスの悪さが幸いして、とても静かな時間を過ごすことが出来ます。ブラッスリーでの食事も美味しいし、もちろんタルトメニューも充実。カスクート・パテ・ド・ポークはときどきではあるけれど、突然発作的に食べたくなるサンドイッチです。
Posted: 火 - 10月 26, 2004 at 09:39 午前