暖冬クリスマス
街中あちこちクリスマスモード。
ゴージャスなリースとツリー、そこら中を彩る金銀・赤・緑のクリスマスカラー、
夕暮れからのライトアップと小さなサンタのディスプレイ。
もう、いつクリスマスがきたって準備万端なのに、寒さだけがいまひとつ。
ピリッ、と頬を刺すような攻撃的な空気が足りない温暖東京であります。
我が家も昨日慎ましやか、といえば聞こえがいい、いたって質素なクリスマスの飾り付けを行いました。
３０年前に知人から送られたバカラのクリスマスツリーと、
子供達が生まれた年に誂えた、これもバカラのオーナメント２点。
ドイツ土産でいただいた木製のオーナメントとステンドグラスのサンタクロース。
もっと大きな可愛い飾り付け一杯のツリーがほしいよー！
子供達は毎年無駄な講義の声をあげています。
「これで十分。安物買いをせずにいい物一点主義。これが我が家のやりかたです」
そして母も毎年おんなじ台詞でそれをぴしゃりとはねのける。
だって、外にいけば素敵な飾り付けだらけじゃない。
わざわざ家ン中までがちゃがちゃすることないよ、そんなの気が休まンないわよ。
今年はようやく母の言い分に納得したのか、それとも夜の街が気に入ったのか、
夕食のあと、「はらごなし！はらごなし！」と騒いで散歩をねだります。
本当に素敵なライトアップは子供じゃなくても浮き足立つような景色。
毎晩毎晩飽きもせず、子供達と夜の表参道をぶらぶらひとまわりしながら、
こっちのリースがいい、あっちのオーナメントがいい、と、批評するのは
なかなか楽しい物です。
それも、これも、襟を立てる必要のない暖冬だからこそ、可能な夜の散歩です。
地球にとっては大変な事態の温暖化。
でも、こんなふうに風邪の心配もせずにクリスマスイルミネーションを堪能できるなんて、
子供を持つ親にとっては喜ばしいことです。
本当のクリスマスのころには寒さの演出がぜひほしいけれど、リハーサル段階のいまのうちは、
せいぜいのんきに夜の散歩を楽しみたいと思います。
Posted: 月 - 11月 29, 2004 at 07:06 午後