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自分ちの芝生もなかなかだ


ワタクシ、小学3年生のころからサザンオールスターズのファンなのです。
最初はTBSの「ザ・ベストテン」で「勝手にシンドバッド」を歌う桑田くんにノックアウトされたわけで、
間違っても当時の渋谷エッグマンや新宿ロフトに足げに通ってたライブハウス少女ではありません、念のため。
そういうことは当時中学生だったワタクシの兄の領分。
ベストテンで「勝手にシンドバッド」を歌う桑田くんに熱狂するワタクシに
「実際のサザンはさぁ」などと聞こえよがしな嫌がらせをよくされたものです。
兄さん、覚えてますよ、ワタクシそういう細かいこと。

で、ワタクシの成長とともに時代の家電も進歩し続け、ウォークマンが出たり、ファミコンが発売され、
時代はレコードからCDになったりMDになったりベータビデオが発売されたり、
VHSが追って出たり、レーザーディスクやらなんやらと進み、ま、今にいたるわけです。

日本を不在にしてたって、今ではアマゾンドットコムもありますし、
わりにサザンの新譜はコンスタントに我が家へ舞い込んで参ります。

先日ブラッドピットがフランス在住のジョニー・デップ邸近くに8億円の私邸を購入した、とかなんとか、という
ダブロイド記事を読んだとき、ジョニーもブラピもフランスで、もちろん最愛モナムール、ロマン・デュリスもフランスで。

こんなことならワタクシもフランスに住みたい! 日本にワタクシを引き留めてくれる男性はいもしない。

と、かなり真剣な悲しみに暮れたのですが、先日届いたサザンオールスターズの「BOHBO No.5」は、
いつもの桑田くん節炸裂の歌詞、メロディライン、そして独特のボーカルスタイル。

ああ、彼は小学生のワタクシを熱狂させたあのころと何も変わっていない。

そこにいたく感動しました。

変わらずにいることはとても大変なこと。
それがわかる年齢になったからこそ、ワタクシはあらためて桑田くんとサザンのステキさに魅了されてしまいました。

世界と人は最速で動き、わずかな時間さえ過去の物として古いレッテルを貼られ、古いものが悪徳であるかのような
扱いを受ける昨今において普遍で居続けることのしんどさ、プレッシャーは並大抵の物ではないでしょう。

それを40代中盤戦でやり遂げられる人間はそうそういるものではありません。
ベストテンで勝手にシンドバッドを歌っていた頃の彼はまだ大学生でしたが、いまだにその頃の面影と愛らしさを
彼の作る音楽から感じ取ることが出来るのです。

まさに永遠の少年ですね。

そう考えるとワタクシを魅了してやまない少年のような中年男性、というかたがた。
ずいぶんたくさん思い当たるではありませんか。
桑田くんのように、世間的にメジャーな仕事をする人たちではありませんが、みなステキにきらきら無邪気に
そしてしっかり稼ぎ、家族を大事にしています。

なにもハリウッドやフランスへ目を向けるまでもなく、いくらでも魅力的に少年のような輝きを持って生きる男性がたくさんいます。
隣の芝は青く見える、傾向の強いワタクシにとって、自分ちの庭が青々と立派に見えることはとてもとても希なこと。

サザンの新譜のおかげで、日本という自分の住む庭をじっくりゆっくり見回す機会に恵まれました。

これは素晴らしい発見であり喜びです。
ワタクシもそんな無邪気な40代を目指して、今から備えておかなければなりません。

しっかり仕事のできる人たちって、どこかとても子供っぽい無邪気なところがあると思います。
その無邪気さが眩しいほどの少年らしさであり、少女らしさであり、永遠の魅力につながってゆくんだろうな、と、
サザンの新譜をききながら、ぼんやり漠然と思いめぐらせているのであります。







Posted: 金 - 8月 5, 2005 at 08:29 午後        


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