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オペラな夜


メンデルスゾーンの書いた「秋の歌」をアンゲリカ・キルシユラーガーと、
バーバラ・ボニーがデュエットしている、というので聴いてみました。

チャーミングな黒髪の美女「アンゲリカ・キルシユラーガー」と、
ニュージャージ出身のブロンド美女「バーバラ・ボニー」の共演。
メンデルスゾーン、シューマン、ブラームス、ドヴォルザークなど、全31曲。
CD「出会い」は素晴らしくお気に入りの一枚になりました。

オペラ初心者にもなじみのある曲が多いので、流れるようなメゾとリリックの
ソプラノが大層心地よく身体に浸透、なじんでいきます。

外出するのもおっくうな台風ばかりの今年の晩秋。
私はこのCDを日常的に聴いています。
オペラ、というと、随分気の張るブルジョアジィ〜なイメージですが、
欧州ではもっとカジュアルで手軽に楽しめる大衆娯楽。

日本の伝統芸能の敷居が高いのと同じように、世界各国の伝統芸能もそれぞれに敷居が高いのか、
と、思いきや、べつに、そういうことばかりではありません。

シートのグレードでもちろん木戸銭は違ってくるのですが、イタリアで観た立ち見席のオペラは
映画をみるのとたいして変わらない金額だったと記憶しています。
休憩時間、ロビーでいただいたシャンパンのグラスが、本物のシャンパングラスで感激しました。


日本の歌舞伎や相撲も、本物のすし桶の助六にしたらもっと雰囲気いいのに、
なんて、思ったりするんですけど、また、そんなことしたらよけいに木戸銭アップでますます敷居が高くなりますものね。

でも、本物のシャンパングラス。
ゴミ箱ぽい、ではなくて、きちんとカウンターへお返しして、席(立ち見ですけど)へ戻りました。

ゴミも少ないし、雇用も増えるし、オペラのゴージャスな雰囲気は味わえるし、
なんといっても小道具としての効果は最高でした。

立ち見だけれど、今夜は特別メニューのオペラの夜なんだ、という満足感は、
あの夜グラスの底から立ち上ってパチパチと弾けた、シャンパンの気泡達と共に思い出されるのであります。





Posted: 水 - 10月 20, 2004 at 12:29 午後        


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