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激動のフランス語教室


週4時間のフラ語レッスンに通うだけでも復習に追われて手一杯。
暇が有れば職場で自室でリビングで。ところかまわずテキスト付録のCDを流して耳は必死にフランス語をおいかける。
それでもさっぱり頭にはいらない30代後半の脳みそに半ば腹立ち、半ば情けなく、どうにもこうにもやるせないボンジュール。コマンタレブ?なのであります。

教室にいるのはとても楽しい。
先生の説明も、クラスメイトの発言も、素直に耳に入ってくる。
乱雑ながらも書き留めるノートの粗悪ささえ心弾むアイテムになるくらいフランス語教室は楽しく私を魅了する。

が、しかし。
自宅での自習、つまり復習になると、途端に私のやる気を消失させる記憶能力の欠如がどどーーん、と幅を利かせて動かなくなってしまうのである。
しっかりやるぞ、今日のレッスンは今日のうちに!
やる気が続くのは帰路へつく間だけで、実際はそのあとの仕事や雑務に追い立てられて、あっというまに就寝時間になってしまう。
なにしろその日のうちに復習をしておかないと、この老化激しい我が脳みそは、夜が明ける頃にはすっきり前日の記憶を消滅させてしまう能力にたけているのだから始末が悪い。

やらなくちゃ、やらなくちゃ、と焦るばかりで睡魔には勝てず、とうとう復習もままならないまま今日になってしまった。

さあ、そろそろ本格的にわからない場所が出てくるころだ。
今日あたりは授業でひとつやふたつはつまずきがあるかもしれぬ。
などとびくびくしていたら、なんと今日はレストランとキャフェの使い分けについてのレッスンだった。

始業まえの臆病はどこ吹く風で、想像力をかき立てる「デセル」と「フロマージュ」のアラカルト、肉料理、魚料理、野菜料理など。
付け合わせひとつひとつの細かい記述。料理法から素材の名前まで。すべて私の大好きな食べ物の話し!

自分の興味があることになると、俄然知的好奇心の塊になって突進する自分の性格に呆れてしまうくらい、先生の説明や単語の綴りがおもしろいように頭に取り込まれてゆく。
なんと痛快なことだろう!

今まで料理の名前として認識していたフランス料理の名前の謎がひとつひとつ解明されてゆくのは痛快だ。
ほほう、それじゃあ、これはあれは? と、質問も積極的にわき出るではないか!

普段とは比べものにならないほど目を輝かせる私に感心したのか、おそれをなしたのか、
クラスのおわりに先生は私を名指してこういった。
「フランス語でフランス料理をならったら、マダム○○はあっというまにマキシムのチーフシェフになるでしょう!」

Posted: 月 - 5月 23, 2005 at 09:44 午前        


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