演技派？ 大根？
ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうな私の１２ヶ月。
試写を観て参りました。
oui oui
はコリン・ファースが好きなので、彼がかわいそうな目にあうと、
それがたとえ映画の中のことであっても、げんこつをにぎりしめて
歯をぎりぎりいわせて座席の中で苦悩悶絶してしまいます。
あのヒト、演技がうまいのか、下手なのかよくわかりません。
あまりにもそのヒトになりきっている、というか、どれをみても
テンションの変わらない芝居なので、もしかしたら「素」なのかもしれない。
と思わずにはいられません。
だから、みんなが演技している映画の中で、ひとり「素」の人間がいるような
印象をうけてしまうのです。
ブリジット・ジョーンズの日記の最初の登場シーンで「トナカイ」のセーターを
着ていましたが、あれだって、ほんとうにプライベートで着ているんじゃないか、と思うほどはまってました。
今回のブリジット続編でも、かわいそうな目に遭ってしまうのですが、
もしかしたら、このヒト、プライベートでもこういう反応なのかも。
とにかく「素」の感じが強くて、嘘つき俳優たちから守ってあげたい気分がむくむく起こってきます。
スクリーンの中へずかずか入っていってコリンの肩をたたき、ちょっとあなた、騙されてるわよ！
と、教えてあげたくなってしまうのです。
それはきっと彼がうまく笑えない顔つきだからだと思います。
どんなに笑顔をつくっても、眉間と目の奥が笑ってない。
口元だって、よくみれば笑みを浮かべるというよりもゆがんでる、感じが否めない。
きっと本人は楽しくて笑っているんでしょうが、顔の造形が笑顔向きじゃない。
どうもうまく笑顔が笑顔としてなりたちません。
いつも困ったような顔つき。
それがoui
oui
の好きなコリン・ファース。
「アナザーカントリー」のころからちっとも変わらない困惑の表情がなんとも魅力的な俳優です。
Posted: 金 - 11月 12, 2004 at 11:07 午前