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臭害


こういう臭いによる被害、というのは、どこまで認められているのか知らないけれど、
7,8年前に杉並の「ドンキホーテ」付近に出店される深夜の「やきそば」「たこやき」の臭いに対して、
近所の住民が提訴したことがあったのを記憶している。
ただ、その悶着が、どのように裁決されたのかがわからないのが悔しい。
どなたかご存じのかたがおられたら、どうぞ、メールにてご一報下さいませ。
さて、近所に新規開店した「中華レストラン」。

ここは以前「ベトナム風フレンチ」というどうでもいいタイプの料理をもったいぶって並べる
ろくでもない店だったんだけど、先月「やっぱりね」という大方の予想通り店じまいをした。
その後釜に入ったのが、これまたこじゃれた「チャイニーズ・レストラン」である。
おそらく店のベクトルからいって「中華料理」ではなくて「チャイニーズ・レストラン」であると思われる。

黒をベースにした店舗入り口にはなんだか気取ったメニュースタンドがあって、
その足下にはすごく綺麗に型抜きされた「盛塩」(型抜塩)が置いてある。
目線の壁に配置された店名入りのプレートの文字も毛筆による手書きもの。

しかし、好奇心からメニューを眺めれば、ずいぶんと旨そうな品書きになっており、
近所なんだし、一度くらい足を運んでもいいかな、判定(なんの?)はそれからだ。

悠長に構えていたらなんと、毎日午前9時くらいからそこはかとなく中華特有の油な香り。
玄関のドアをあけるとその香りはもはや香りとはいえない臭さに変わる。

どこんちがこんな朝っぱらから炒め物だ!
と、はらをたてていたのだが、それが毎日となればおかしい、と気づく。
どうやらそう思っていたのは私だけではないようで、ご近所のかたとちょっと立ち話し、の状態になると
臭いのもとはあそこらしい。
と、その「チャイニーズ・レストラン」に嫌疑がかかっていた。
なるほど、そのレストランの換気口は、丁度高い建物がひとつもない住宅地へ向けて3つも開いているのである。
おまけに、そこんちの定番ランチメニューは「酢豚」。
酢豚、といえば、すべての具を油通しさせてつくる油臭最強の料理である。
この「チャイニーズ・レストラン」以前にあった「ベトナム風フレンチ」は確かに油は少なそうである。
だから今までこの換気口の状態に気づかなかったのも無理はない。

なんということだ!

一度足を運んでみるか、なんてもんじゃない。
こうなったら一日でもはやくあの店舗にお引き取り願おうではないか。
少ないことではどこにもまけない南青山住民の少々迫力にかける一致団結である。

今日も、そろそろ立ち上ってくる油臭。
「炒め物」の苦手な私はそれだけで胸が悪くなる。
まいったなあ、まだいンのかなあ。

オープンして2週間あまりの「チャイニーズ・レストラン」。
ご近所にそんなふうに思われているの、しらなんだろうな。

そこんちの横を通り過ぎるたびにそんなふうにひとり気の毒がる今日この頃なのであります。

Posted: 金 - 11月 26, 2004 at 09:14 午前        


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