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好きなせーじか・ジャック・シラクの場合


シラク大統領が仏独ロ首脳会談で英国&米国をジョークネタにした、というニュース が昨日ありましたが、
ワタクシ大受けして「いかす〜」なんて思ってたんですけど、
今日になったら、それが外交問題に発展してました! って、そりゃそうですよね。

プライベートな席でのジョークなら、さすがフレンチおやじ、ジョークひとつも気が利くね!
なんて感心しちゃうエピソードですが、一応「首脳会談」の席ですから。
ちょっと、じゃなくて、かなりそぐわないジョークです。

先日のEU予算決議の件やら、国民投票の大敗、ちぐはぐ感の強いEU首脳会議など。

最近「とほほ」なシラク大統領でありますが、ワタクシは個人的にシラクには好感を抱いています。
過去にバヌアツでの水爆実験を敢行しちゃったりする、ちょっと???というところはあるけれど、
そんなに悪くないじゃん、と傍観しています。

だから昨日の報道でも「あちゃー」とおでこに手のひらをあてるよりも、
「あははは!」と、つい腹を抱えてしまったのです。

しかし、やっぱりそれはゲラゲラ笑ってる場合のことではなく、今後予定されているサミットへの悪影響や
なんやかや、が懸念され取り沙汰されています。

政治的にいったらマズイ発言だけど、でもそれくらいのこと、みんな思ってるよね。
って感じの発言ではあります。

気楽に気の合うオヤジ同士で盛り上がっちゃった様子がわかります。
つい口を滑らせる、なんてよくあること。

古い話しで申し訳ないけど、中曽根元総理大臣が「プエルトリカンなんて教養のない人種で」なんてとんでもない、でもつい「ぎゃはは」って笑っちゃうことを発言してメキシコ政府から圧力うけたことがありました。

で、まあ、この中曽根さんっていう政治家も、ワタクシ割合好きなおやじでした。
ちなみに彼はNTT(元電電公社)を民営化させた実績があるエライひと。

やることもやってる立派感がそこはかとなく漂って、体格がいい、つまり、堂々とした姿勢。
腹黒さも絶対にあるくせに、顔面は柔和な印象。
で、うっかり口を滑らしちゃうおっちょこちょい加減。
これが揃うとワタクシ的には「まる」な政治家といえるようです。

ジャック・シラクもまさに、です。
ワインのことなんてちっとも分かって無さそうな無茶無茶ごり押しブッシュにワインを贈ったり、
日本にお忍びでしょっちゅう来てたり、詩を読むんじゃなくて「書く」のが趣味だったり。

女性がからんでくるゴシップじゃなく、その人の趣味だったり、嗜好のようなものが意外性に富んでたりすると
ワタクシは素直にその人に興味をもってしまう。

政治家もしかり。

政治ばかりじゃなくて、ちょっとしたその人の人間性みたいなところに好奇心をかき立てられる。

石原都知事もそういうわけで、ひじょうに興味深い人物でつねづねチェックを怠らない。

ワタクシにとって政治、というのは興味を持ってる政治家達が、どこでどんな人間性を露呈するか、
というドキドキのフィクションスリラーにほかならない。
クールな顔して「私は潔癖!」なんて堂々と言ってのける厚顔無恥な政治家よりも、
ときどき「あちゃー」なことをやらかしちゃう政治家のほうがよほど好き。
でもそれだけの政治家じゃダメなわけ。
人間的な魅力と、政治以外でも血道を上げてる世界を持ってるのがわかるような人間でないと。

だからこそ、ジャック・シラクの今後の展開が楽しみでしょうがない。
今回の発言から、サミットまでの間に、彼がどんな言い訳戦略で世間を攪乱させるか。

次回の大統領選挙はダメだろう、の呼び声も高い(ワタクシもそう思う)ジャック・シラク大統領。
任期終了まで目一杯楽しませていただきたいものである。

<<追加情報>>このニュースを受けて英国のデイリー・テレグラフ誌は
「ほかの人がシラク大統領と同じ土俵に立ち、大統領をにんにく臭い気取り屋で過去の人だと言ったらどう思うか」
と批判したそうです。

大人げなくて愉快な感じになってきましたよ! しかしフランスを「にんにく臭い」って思ってるンですね、イギリス人は!
イギリス人はカエルの足を食すフランス人に対し「フロッグ!」と陰口をたたくのは有名ですが、
にんにくとはね。知りませんでした。

すると、日本はなにくさいんでしょうか? しょーゆ? みそ? わさび? 納豆だったらちょっと納得しちゃうかな。
「におってごめんね」って素直にあやまっちゃうよね、あはは

Posted: 水 - 7月 6, 2005 at 03:50 午後        


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