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キムチ・接客・笑顔・マニュアル


連れ合いの好みが自分の好みになってしまう、というのは結婚生活において割によくあること。
私にとっての韓国料理は「サムゲタン」「チヂミ」「チャンジャ」ぐらいのものでしたが、連れ合いがキムチ好きだったために、私も今ではキムチ好き。

いろいろ試したけれど、我が家の定番として落ち着いたのが「キムチカン」というお店。
調布の飛田に店舗があるらしいけど、たいてい都内のデパ地下で扱っています。
新宿高島屋には珍しく出店しているので、出向いた折にはかならず購入。
チョゴリ姿の接客対応花丸!!!のおねえさんが、頼めば笑顔でキムチをちょきちょき切ってくれます。

白菜半分サイズのもので2500円前後。
これを切ってもらって、2つのパックに分けて入れてもらいます。

あとは「チャンジャ」を100グラム、ナムルを一皿。

それらを5,6年前に銀座の骨董屋で購入した李朝の白磁にどっさり盛ったキムチは
目で見るだけでも十分なご馳走です。

キムチの晩はご飯をたいてみそ汁を用意するだけ。
家族それぞれがもくもくと好みのキムチに手を伸ばし、顔を上気させて夕食終了と相成ります。

韓国の俳優が大人気の一因に、「礼儀正しさ」が挙げられているのを聞いたことがあります。
私は韓国俳優の記者会見やインタビューを見たことがないけれど、
それを聞いたときに、真っ先にキムチカンのチョゴリ姿のおねえさんが思い浮かびました。

私の知っている店員のお姉さんたちは5,6人がせいぜいですが、皆、とても礼儀正しく穏やかです。
おまけに、いつでも「笑顔」を絶やしません。

タイ、という国も、「微笑みの国」といわれるだけあって、みな、穏やかな笑顔をたたえていますが、
韓国人であるキムチカンの女性達も笑顔で接客対応しています。

もしも、これが接客マニュアルに基づくモノなら、マクドナルドやGAPを始めとする
「笑顔接客対応」を実施している企業は、早急にキムチカンの接客マニュアルで
社員の教育をやりなおすべき。

マクドナルドやGAPの対応は、ほんとうに大仰でうるさくて、こびた感じがいやらしい。

その点、キムチカンの女性達は素直な笑顔で、相手にだけ聞こえる押さえたモノの言い方がが好ましい。
高島屋デパ地下の各店舗の中でも、あんなやさしい接客態度を取る店はキムチカンくらいのものだろう。

他は、まあ、別に特筆すべきもないごくごく普通の接客。
でもやっぱり、年配のおばさまが店員の店は、みな口の利き方も、客の待たせ方もよくご存じなので、
あまり気に障るところもない。中にはひどく押しつけがましい尊大なのもいますけど。

キムチカンのキムチは、ほおばったときにくちいっぱいに白菜の甘みがひろがって、
そのへんのキムチとは比類無き品であることを目一杯感じることが出来る。

どんなに旨い食べ物でも、それの売り手が感じ悪かったら、私は二度とそこの店へ足を運ぶことはない。
不愉快な思いをしてかった食べ物は、それがいくら行列の出来る店のモノだとしても、決して美味しいと思えない自分の性格をよくしっているから。

旨いモノを提供してくれる人間に感謝しながら金を払うのだから、
提供する側だってそんな客に感謝してくれなくちゃいやなのだ。

そういった意味でも、キムチカンは「味良し」「対応良し」の大満足のお店に決定なのです。

Posted: 火 - 12月 14, 2004 at 10:02 午前        


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