水・コーヒー・花粉症
今日の東京は目には見えない花粉の嵐。きっとそう。
だって起き抜け早々から今の今までに使ったティッシュは一箱半、さした目薬10万滴。
空気清浄機はフル活動、マスク眼鏡の装着で、それでも顔面真っ赤のていたらく。
いったいどうしてくれようか。
ほんと、すべての責任者一歩前にでるように。貴方じゃ駄目よ、責任者よ、店長よ、オーナー呼んでいらっしゃい!
って、これまた目に見えぬイマジナリーカウンターのバイトに怒鳴り散らすアタクシ。
小児喘息のように、花粉症も国が認定してすべての治療費をカバーするというのはどうでしょう。
というより、いい加減そうしようよ、みんなこんなに大変なんだし。
「杉だ杉だ」と、杉を悪者にして逃げてきたけど、こうなったら杉のせいだけじゃないのはバレバレなんだし。
とにかく国家経済の名の下に、改正も論議もされぬままに行われてきた「植林事業」。
今やその多大なるしっぺ返しで、国家経済をささえる国民のほとんどが「頭ぼんやり花粉症」なんである。
ここでみんなの税金やら、使途不明金だとか、官僚天下り制度なんかに話しを発展させるのは
世間で「エライひと」と認識されている大人達がいっぱい話したり書いたりしてるはずなので、
なにもアタクシがここでその焼き直しを計ることもあるまいね。
というわけで、
話しは海を渡ってパリざんす。
パリに行った当日は時差ぼけとフライトの疲労で気がつきませんでしたが、翌日からくしゃみや鼻水がなくなったのには驚いた。世界有数の大都市であるからして、空気の悪さはお墨付きだろうけれど、まあそれは東京だって変わりない。しかし、花粉があるのとないのとではこうも「生活快適度」が違うのか。
パリはねえ、よかったよお。
花粉が無いのも最高だけど、ペリエとエビアンを常飲しているアタクシにとって、そういうのが簡単にそのへんで買えるのは助かった。東京のこのへん(南青山)ならペリエもコンビニで買えるけど、一歩区外に出たらそれも難しい。
スターバックスのコーヒーを不味い。と感じるから、スタバ乱立の東京ははっきりいってうんざり。
街角のカフェで普通のコーヒー(カフェ)を普通にいただけるのは大変ありがたい。
水にしろコーヒーにしろ、人間に必要な水分だから、不味いものはなるべく身体に入れたくない。
だからスタバのコーヒーもスナック類もすべて口にしたくないと言える。
ただ、ひとつスタバに軍配を挙げるとするなら「禁煙」の徹底ぶり。
たばこをたしなまない人間にとってタバコの煙はそうとう迷惑なもの。
煙の心配の無い室内でゆったりコーヒーがのめる、というのはなかなか貴重で捨てがたいポイント。
フランスはみんな吸ってましたよ、タバコ。老若男女すべて。
しかし不思議と辟易とすることが無かったのは、きっとタバコのマナーがいいからだと推察される。
迷惑な吸い方してないね、みなさん。
タバコを吸う、というより「たしなんでいる」からでしょうね。
だから周りに迷惑をかけない。
日本でもタバコは「のむ」もので、吸うものじゃなかったのに。
キセル文化の衰退とともに、ひとくちふたくちでのみきってしまえるタバコの文化も消滅したということでしょうかね。
だいたい吸う、なんていうのは「ストロー」でじゅるじゅる吸い上げる語感で、そこから波及するイメージの美しくないこと。
絵にならないよね。絵に。
美しくないものって迷惑。
ほかに何が良かったかな? パリ。
いろいろステキで美しいことたくさんあったけど、まっさきに頭にうかぶのは「水(ガス入り)」「カフェ(コーヒー)」「花粉無し」の3点。
この3点が満たされるだけでこれだけの高得点が出されるんだもの、アタクシという人間もずいぶん慎ましいじゃありませんか。我ながらいじらしくて嬉しくなっちゃう。
つまり、いいかえれば、こんな小さな幸せさえ、東京では見つけることが難しいということ。
うーむ。
ちょっといろいろ考えさせられちゃいますね、ほんとの話し。
ここに住んでていいのかな。高い税金払って。覚えのない「花粉症」なんていう病気に一年の3分の一を翻弄されて高い治療費や薬代をかけて、そのうえ水道からは「飲料不的確」な水しかでてこないのよ。
荷物まとめて海わたっちゃおうかな。
くしゃみするたびにそんなことをぼんやり考える。
Posted: 土
- 4月 9, 2005 at 02:05 午後