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怒濤のフランス映画祭横浜


とうとう終わってしまった今年のフランス映画祭横浜。
今回で3回目の参加でしたが、今年が一番気分盛り上がった映画祭でした。
ロマン・デュリスの来日騒動からセドリック・クラピッシュ監督とケリー・ライリーとのやりとり。
ジャック・オーディアール監督の傑作映画の出品。
過ぎてみれば「ああ、あのひとたちは行ってしまったのね」と、うっすら涙さえ浮かんでしまう悲しさです。

会期中は時間を惜しむように会場へ足を運び、可能な限りの映画を観て、キャフェでコーヒーを頂き、まわりのフランス語に耳を傾け、ときどき目の前を通り過ぎてゆくフランス人セレブに狂乱した日々。

ああ、なんと楽しかったことでしょう。
マダム・フランソワーズ・モレシャンの奇抜という言葉に若干近い感じのあるファッションセンスは毎日ワタクシの目を楽しませてくれましたが、あまりにも地味すぎて隣りに座っていたのに彼が立ち上がるまで気づかなかったのは今年の団長であるコスタ・ガヴラス監督。

品のいい初老の紳士に『さすがフレンチの年寄りよねえ』と感心してたら団長でした。がーん

それに比べるとセドリック・クラピッシュ監督の気配については敏感に感じ取ることができ、我ながら苦笑い。
ロマン来日ならず、が相当ショックだったらしい自分がいじましい。
「?」と、振り返ればそこには必ず監督の姿が!
この動物的とも思える研ぎ澄まされた嗅覚、あるいは霊能力、あるいはただの偶然。
監督ご自身はひとりでぼーっと立ってるわけではなく、どなたかと談笑していらしたり、どちらかへ向かう途中であったりするわけなので、そこを呼び止めるわけにはいきません。
監督を目にするたびに「ロマンによろしくシルブプレ!」念波を目から発射させておりました。

朝起きれば「今日はこれとこれと・・・」頭の中に思い浮かぶのはフランス映画のメニューだったこの3日間。
今朝は「ああ、みんな機上のひとなのね」

毎年フランス映画祭横浜の会期中の誕生日を迎え、かならず誰かしらに「お誕生日なんです!」と伝えては
「おめでとう」の言葉を頂き、「わーいわーい」と脳天気に喜ぶのですが、会期が終わってしまえば「あーあ、終わっちゃったよ。つまんないナー」の気分に少しブルー。

加えて気がついてみればそこに「おまけにひとつ年までとっちゃったよ」の気分が上塗りされて、会期開けの初日にはもの悲しい気分になるのが常なのです。

Posted: 月 - 6月 20, 2005 at 08:30 午前        


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