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KEIさまのフランス留学体験談(宝珠のエッセイ。読後の爽快感は格別)


KEI2005/07/28(Thu) 16:23
こんにちは! 只今、Parisの7区に住んでおります。今年で3年半の滞在になります。
その間、日本への帰国はしてないので、きっとうちの犬は私を忘れているでしょう...(笑)


もともとフランス語が大嫌いで、6年前にイギリスに留学してましたが、他の国は全て行ってフランスだけは行かなかったぐらい。
核実験をして、海の生き物に被害を被らせたというのが許せなかったんですね...
私のその頃は24歳だったので、その辺のところ、詳しいところがわからず熱くなりがちな性格だったので(笑)
もともと現代美術先攻だったので、その為のイギリス留学でしたが、どうもこの国、私とは相性が全く合わず...
帰国後働いて、27歳の時、資格取得の為渡仏。
そのきっかけも、アートドライフラワーの講師をしていた私に、同僚が本屋で見つけた雑誌を見せてくれて、そこの学校のしてるアレンジが斬新で、ものすごい素敵だった!
その瞬間、『ここに行こう』と思って!!(笑)
で、よく調べたら”France”...
愕然としました...
どうしても嫌でドイツ、オランダの留学も考えましたが、どうしてもそのフランスの学校に行っている自分のイメージしか湧かなかったんです。
で、約半年、仕方なく日本で日本語ベラベラのフランス人に言語を教わりましたが、全く身に付かず...
なにせ彼(先生)、電話で話すと『え??日本人??』ってぐらいベラベラなんです。そりゃ、上達しませんよね、わからなければ全ての説明は日本語ですもん。
で、巨大な不安を抱えつつ渡仏。
案の定、『自殺したい...』と思う程、生活は大変でした、語学の面でね。
私は最初、ストラスに居たんです。それからアンジェに越し、そして今のパリ。引っ越しももう2度としたくありません!!!
ここまで来るのには、今までの苦労なんか目じゃない程の”挫折感””孤独間”の連続。
おかげで顔はどんどん険しくなっていき、誰も近付いてきませんでした(笑)!!!
日本人の友達も最初の4ヵ月は全くいませんでした。
作ろうと思っても避けられていたんです。
あまりに恐い顔だったんでしょう...
よく、電話ボックスの中や、自分の部屋で声を殺して泣きました。
でも、やっぱり今までの人生の中で一番努力したし、生まれて始めての”孤独感”を味わった事は、おおきなバネになりました。
人間、”孤独”というより、”独りになる”事って大切だなって思いました。
誰かがどうにかしてくれるって言う念が全く消えるので。
サインひとつするのもものすごい考えますし。
だから年齢のいった留学でしたが、勉強になる事ばかり。
そして、何故この国にこんなに居られるのか。
それは”食”と、この国の持つ”独自性””好奇心旺盛な民族”であるという事。
とにかく、店員さんにありえないぐらい笑顔で、まだろくすっぽ話せなくても、ものすごい話しかけてました。
その自信が今の生活基盤になってる気がします。
私のイギリス留学時代のボーイフレンドはフランス人でしたが、彼がきっかけでフランスが好きになるという事はありませんでした。むしろ、好きになったのがたまたまフランス人。でも、彼の国籍を知った時は別れようとも思いましたが(笑)、そんな事は理由にならないのが恋愛の醍醐味ですね。
今は、ず〜っとひとりです!!
というか、もうそれどころじゃなかった...
生きるので必死だったんです。
でも、言語もだいぶ慣れて、フレンチの友人もだいぶ増えて、少しずつ自信が付いてきたのがやっと今です。
なので、ちょこちょこ”あ、素敵!好きかも〜!”なんて思う事もありますが、Ha ha ha!まったくもって、成就しない、フランス人とはね!!
あ、あとね、スペイン系、イタリア系の人の文を良く聞いてみてください。
間違いだらけでも、あんなに堂々と喋ってるんです。
だからものすごくうまく聞こえる!
でも、自分が上級になると、『なんだ、この文は!』って思う事しばしば!
でも、あの”なりきり”は大切です。
私も彼等を見習い、ぐっちゃぐちゃの文法で、思った事を口にしてた時期もありました。でも、それじゃ限界が来るんです。日本人はそういう勉強法じゃないでしょ?
やっぱりベースは大切。
この言語は雰囲気だけでは学べません。
長くなりましたが、みんなでがんばりましょう!!!

Posted: 金 - 7月 29, 2005 at 10:46 午後        


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